続・帰ってきたはぐれ日記

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文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大な母

萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母(文藝別冊)


読み応えたっぷりの、ファン必読書────ですよね、うん。
あまりにも凄い方過ぎて、もはや語る言葉も見あたらないモー様。いえ萩尾先生。

わたしの十代の漫画蒐集も、例に漏れず萩尾先生が中心でした。
美術系の短期大学に居た頃、わたしは漫研に所属していたんですけども
いずれ劣らぬ漫画好きの中にも、派閥がありまして、吉田秋生派、山岸涼子派、内田善美派、吉野朔実派、森脇真末味派、大島弓子派と……まーもー全員バラッバラ(笑)
わたしも、当然こうした黄金伝説作家さん達は大好きでしたが
中でも、人生変わるほどの影響うけた作家さんとして、『絶対 萩尾望都主義』を貫いていたらしいです。

らしい、というのも
実はそれ、表向き少年漫画やSF小説にうつつを抜かしていた当時のわたしに
友人Aが言った言葉なんですよね。
美大生で、漫研にいたわたしに、
先輩が次の会誌はナチス物を描きましょうというと、みんなが軍服フェチに走る中、一人黙々とゲシュタポや親衛隊やユダヤゲットーや、ニュルンベルク裁判の資料と取り組むわたしに
なぜか彼女は確信を持っていたそうです。
「あなたは、萩尾さん的な切り口でストーリーを作ろうとする」

絶対ルーツを見抜かれてたんでしょうね。

当然、わたしはまだ小説なんて書いてなかったわけですが
ノートの端に、好き勝手な文字を書きなぐっていたわたしに、漫画の原作を作ってくれと最初に依頼したのも彼女です。
萩尾望都さんというのは、その当時でももう十分すぎるほどの大家で
漫画好きの友人らが誰も敢えて名前を挙げないほど、少女漫画界では別格の人でした。
それでわたしも、特に好きだとも、読んでいるともアピールしていなかったのですが
その友人いわく

「あの子の前では萩尾さんの批評は一切しない」
と決めていたほど、大好きオーラは滲み出ていたのですって。

今もわたしがしばしば使用する『とりかえばや』のモチーフや
両性(男女の性を併せ持っている)を示すキャラクターは
手塚先生から萩尾先生と、渡り歩いたわたしの漫画歴の中で自然に培われた『エロス(性愛)』の形なのだと思います。

またいずれ改めて
萩尾先生のお話ができれば……